2006年02月24日

I'm here(アイム ヒア)007

「助けてもらえますか」
「私はこんな生活をしている人間だ。誰かを助ける前に、私が助けてもらいたいのだがね」
自分でもいやらしい言い方に嫌悪を覚えた。
「お金ならあります」
「ほう。子供がそう言えば、大人は『金などしまっておきなさい』とでも言うと思っているのかね」
「そんなことは考えていません。
父さんが、必要なノウハウほど金を出し惜しみしてはいけない、そう言っていました」
「つまり私が持つノウハウとは、君が持っている金と十分ペイすると言うのだね」
この私にまだ市場価値つくと言うことか。
気に入らない客だが上玉である。



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「入るかね」
私は「家」に招くことにした。
龍治は素直に頷いた。
私は歩きながら、未成年の少年に対して報酬を得るための請負契約書が民法上有効なのかぼんやりと考えた。
だが、くだらなくなってやめた。
今の私に必要なのは生きていくためのカネだ。

「いくら出すんだね」
私は率直に尋ねた。
「おじさんは、ボクが何を頼もうとしているか聞かないの」
「金額を聞いたら、その次に聞くよ」
龍治はじっと私を見つめた。
「2万あります」
つえぇ万が二人。
今の私には十分すぎる金額だった。
「持っているね」
「お年玉の残りです」
「で、どうして欲しい? できることは限られているぞ」
「父さんと母さんを守って欲しいんだ」
「殊勝だね。なぜ、かな?」
龍治は一息おいた。
「変な人が家の周りをうろついてるんです」
「変なひと?」
「ちょっと怖そうな人」
「そのスジの人、ということか? それとも変質者か」
「変質者じゃなくて、ヤクザ顔の人」
「ふん」
「助けてもらえますか」
「警察に相談しろ」
「お金を払ったのに」
「ノウハウは提供した。それに私は助けると言った覚えはない。
警察が一番確実な解決方法だ」
「できません」
「なぜだね」
「子供のボクが何を言っても信用してくれません」
「なら、大人の私が代わりに説明してやろう」
「おじさんの言うことなら説得力があるの?」
私は舌打した。
値踏みしていやがる。
そう思った。

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「元気まぐ」とは
「元気まぐ」をサイト情報に追加する by BlogPeople

私たちは、日常のちょっとしたことが原因で、落ち込んだり悲しくなったりします。
その一方で、さっきまでの落ち込みがウソのように元気になって、立ち直れることがありますよね。
人は、どんなきっかけで元気になれるのでしょうか。
普段、気にもとめないような「元気のみなもと」を追求していけば、元気になれそうな気がしませんか。

元気になるには、人それぞれのコツがあるのです。
みんなの「元気になるコツ」をみんなが知ることができたら、へこんだ時でも元気なれそうな気がしませんか。
1%の元気しかなくても「元気のコツ」を使って100個の元気を集めたら、元気100%になれるでしょう。

縁あってこのサイトを訪問して下さった皆様が元気になれますように、そうして私自身が元気になるために、「元気になるコツ」をご紹介していきます。
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