2006年03月13日

I'm here(アイム ヒア)010

バンはアイドリング状態で止まっている。
私は背後からゆっくりと追い抜きざまに、横目でチラリと運転席を見た。
ハッキリとは見えないがヤクザ顔ではない。
作業着姿の男が二人乗っていた。
彼らがホンモノであれば、明らかにサボリである。

私は土手側に回って、斜面に自転車を寝かせた。
土手をゆっくりと上がって、景色を眺めた。
国道につながるバイパスは橋の上が渋滞だった。
橋の向こうには鉄橋が架かっていて電車が音を立てて走り抜けていった。
私の家のブルーシートが良く見えた。
木に架けたロープにつるしたシャツがかすかに揺れていた。




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土手沿いの道路にもバンとトラックが止まっている。
セフティコーンや工事用の柵が設置されていてマンホールの蓋が開いていた。
こちらは本物の工事かどうか分からないが、バンの後ろに生えている妙に長いアンテナが気になった。
私はラッシュ間近の駅に向かい、馴染みの小料理屋へ向かった。
知り合いは私に気づいて、包みを出してくれた。
私は頭を下げて、もと来た道を引き返した。
十分すぎる量の夕食に満足した。


夕方6時を回ってもまだ陽は高い。
私の家で待っていた龍治は心配そうな顔を向けた。
「どうだった?」
私は答えなかった。
包みをあけて、ささやかな夕飯の支度をした。
生ものはない。
天ぷらの残り物がプラ容器に品よく詰められていた。
エビが二つ、シイタケ、ししとう、かきあげ……。
スーパーで売られているものよりボリュームがある。
龍治にすすめたが無言だった。
私はエビをほおばった。
かすかに塩が振られているようだった。

「いい家だ」
私は龍治をチラリと見た。
「オヤジさん何をしている?」
「役人です」
「役人たって、イロイロあるわな」
「それよりどうだったの、おじさん」
「まだ君は私の質問に答えていないよ」
龍治は黙った。
「なあリュウ、残念だが私の手に負えるシロモノではなさそうだ。
よく調べたワケではないが、彼らはプロだよ。危険だ」
「父さんは、警察官です」

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「元気まぐ」とは
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私たちは、日常のちょっとしたことが原因で、落ち込んだり悲しくなったりします。
その一方で、さっきまでの落ち込みがウソのように元気になって、立ち直れることがありますよね。
人は、どんなきっかけで元気になれるのでしょうか。
普段、気にもとめないような「元気のみなもと」を追求していけば、元気になれそうな気がしませんか。

元気になるには、人それぞれのコツがあるのです。
みんなの「元気になるコツ」をみんなが知ることができたら、へこんだ時でも元気なれそうな気がしませんか。
1%の元気しかなくても「元気のコツ」を使って100個の元気を集めたら、元気100%になれるでしょう。

縁あってこのサイトを訪問して下さった皆様が元気になれますように、そうして私自身が元気になるために、「元気になるコツ」をご紹介していきます。
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