2006年06月13日

I'm here(アイム ヒア)021

最近、私の「家」がある河に溺死体が上がった。
死んだのは指定暴力団の組員だった。
キャンディーの販売に熱心だったのは良いが、彼自身がキャンディーの虜になってしまった。
売人がジャンキーになってはしまいである。
アガリを着服して自らキャンディーに投資する。
投資のための金を稼ぐためにキャンディーの売り方まで大胆になりだしたのだった。
当然、捜査線上にも名前が上がった。
彼は消された。
口封じと言うよりは粛清されたのだった。

私はその暴力団員の捜査情報を流していたのが龍治の父親ではなかったかと推測している。
「どうしてそう思われたのです?」
改札前に置かれている新聞の見出し、デパートの壁面の大型スクリーン、家電量販店のテレビ、くずかごに捨てられた新聞。
得ようと思えば、情報はいくらでも転がっている。

警察は暴力団とまったくつきあいがないわけではない。
捜査員とヤクザは必ず接点があるのだ。
接点をもたなければ、情報は得られない。
情報を得るために軽い罪は目をつむることもある。
「もちつもたれつ」の関係を良好に築く必要があるのだ。
だが、相沢は借りを作ったか金品を要求したか、確かなことは分からないが越えてはいけない線を越えたのだ。
でなければ、現職の警察官の家をヤクザがうろつくことはない。

「龍治が……」
「彼が?」
「不審なやつが家をうろついていると言った」
「彼とはどうして」
「私を訪ねてきたのだよ」
「桐生さんを、ですか」
「そうだ」
「なぜ……」
「龍治は、彼なりに家の中の微妙な空気を読んでいたんだろう」
父と母が口論していたかもしれない。母親は無意識のうちに不安な言動をしていたかもしれない。
相沢は捜査の手が自分に近づく足音を聞いていたのかもしれない。
家の周りをうろつく不審者。
そんな時に両親の会話を耳にする。
「河原に元検事のホームレスがいる」




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私たちは、日常のちょっとしたことが原因で、落ち込んだり悲しくなったりします。
その一方で、さっきまでの落ち込みがウソのように元気になって、立ち直れることがありますよね。
人は、どんなきっかけで元気になれるのでしょうか。
普段、気にもとめないような「元気のみなもと」を追求していけば、元気になれそうな気がしませんか。

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