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原作 絵本(絵詩集)











Q.「ときめき」をなくしてしまった恋人たちが見る良い映画はありますか。


出逢った時は、あんなに心がときめいて、ずっと一緒にいたいと思った。
心は愛を欲しがっているのに、いつの間にかすれ違い。
同じ時間を生きているうちに、すべてが当たり前のようになってしまった。
二人のときめきは眠ったまま……。

そんな二人は出会った頃の思いを甦らせることはできるのでしょうか。

A.「ターンレフト・ターンライト」を観れば、好きな人にめぐり逢えた奇跡に感謝するでしょう。


売れないバイオリニストと売れない翻訳家。
運命的な出会いを待つかのようにすれ違う二人。
二人は互いを求め合いながらも、「偶然」は必然的な出会いとならず宿命的なまでのすれ違いに翻弄されます。
手を伸ばせば届く距離にお互いがいるのに、それが叶わない。

そんな、じれったく切ない想いを男女の視点から描いたこの「ターンレフト・ターンライト」は2004年に公開された香港製作の映画です。
原題は「向左走・向右走」と書くようです。
バイオリニスト役「ジョン・リュウ」を演じるのは、日本でもお馴染みの「金城 武(かねしろ たけし)」さんです。
そして、翻訳家役「イブ・ツアイ」に「ジジ・リョン(梁詠h)」さんが可憐でちょっとおっちょこちょいの演技を披露してくれます。

二人は同じマンションで壁一枚隔てて住んでいる隣人同士なのですが、決して出合うことはありません。
同じマンションと言っても団地のような作りになっていて、それぞれの部屋へは別々の階段から入るのです。
おまけに理由があって、ジョンはマンションを出るときは右に曲がり、イブは左に曲がるのです。
二人がマンション前で、ばったりと出会うことはないのです。

ある時イブは公園の噴水池に自分が訳した原稿を落としてしまいます。
落とした原稿に気づかず翻訳に夢中になっているイブにジョンは声をかけます。
慌てるイブにジョンは一緒になって池から原稿を拾ってあげます。
偶然のいたずらは運命的な邂逅(かいこう)でした。
「邂逅」と言うよりも「再会」と言った方が適切かもしれません。


この映画は良い意味で焦らされます。
「長いお別れ」と言うか「おあずけ」を連想させます。
「ああ、そこにいるのに」とヤキモキさせるのです。
観るものが二人のキューピット役になりたくなるほど、「くっつけてやりたいっ」と応援したくなります。
逢いたいのに逢うことができない二人。
最後の最後まで二人はすれ違いが続きます。
そしてラスト……
切ないラブストーリーを台無しにしてしまうようなおバカなイベントが起こり、ハッピーエンドになります。

この映画を観れば、好きな人とめぐり逢えた自分の幸運に感謝するでしょう。
まだめぐり逢えていない人は、素敵な偶然が待っていることを信じられるでしょう。

縁(えにし)が働いて運命の人と出逢います。
縁を愛へとはぐくむには、二人の運が必要です。
その運を左右するのが絆です。
この映画は普段、意識しない「絆」を感じさせてくれます。
二人の生活に少しすれ違いを感じたなら、是非この映画を観て下さい。
きっと忘れていた何かを思い出すことでしょう。

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ご参考までに。
原作は台湾の絵本作家「ジミー・リャオ」の「君のいる場所」です。
映像特典の監督インタビューでは、原作が132ページ60枚ほどの絵からなる絵本(絵詩集)であることが語られています。




最後に映画の中でイブが翻訳した「ビスワバ・シンボルスカ」の詩を載せておきます。
詩は字幕をそのまま写したものです。
イブ(「ジジ・リョン(梁詠h)」)と同じくらい素敵な詩です。


W・シンボルスカ「一目惚れ」

二人は信じている
突然の感情によって結ばれたのだと
そう信じることは美しい
でも気づかぬことはもっと美しい
知り合うまでは
何もなかったように思えるが
通りや階段や廊下で
気づかぬうちに
二人はすれ違っていたかもしれない
私は彼らに尋ねてみたい
回転扉でゆき合ったのを?
人込みで「失礼」と声をかけたのを?
間違い電話で言葉を交わしたのを?
答えは分かっている
二人は何も覚えていない
知れば驚くだろう
「偶然」が彼らをもてあそんだと
そのころの「偶然」は
まだ「運命」ではなかった
「偶然」は二人を近づけたり遠ざけたり
立ちはだかったり
笑いをこらえながら傍らへ
飛びのいたりしてきた
人生はいつも偶然だらけ
平行線もいつか交わる


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